VERSEC (ヴェルセック)とは 株式会社 SAIDA・UMSが開発を進めている新型普通旋盤ブランド名。 普通旋盤のもつ潜在的 かつ多用な使途と外観デザインの特異性を表現するために考案されました。

SAIDA・UMSは長らく従来の普通旋盤DM-3Hを製造販売してまいりましたが、新規に旋盤開発をするにあたり、 「従来の普通旋盤のままでは、多品種素材を切削する今後のニーズに応えられないのではないか?」「より軽快に操作できる普通旋盤とは?」 そんな自問への回答を基点に、開発はスタートしました。
VERSEC (ヴェルセック)とは 株式会社 SAIDA・UMSが開発を進めている新型普通旋盤ブランド名。 普通旋盤のもつ潜在的 かつ多用な使途と外観デザインの特異性を表現するために考案されました。
SAIDA・UMSは長らく従来の普通旋盤DM-3Hを製造販売してまいりましたが、新規に旋盤開発をするにあたり、 「従来の普通旋盤のままでは、多品種素材を切削する今後のニーズに応えられないのではないか?」「より軽快に操作できる普通旋盤とは?」 そんな自問への回答を基点に、開発はスタートしました。
旋盤、この手動操作により回転体を切削する道具の歴史は古く、紀元前にさかのぼるとも言われています。近代の機械旋盤は産業革命のイギリスで考案・発明されました。以後汎用旋盤(Manual Lathe)あるいは普通旋盤(Engine Lathe)と呼ばれ、進化発展しながら世界中のものつくり・産業に貢献してきました。
しかし、ここ30年の急速な工作機械のNC化(Numerical Control)の流れにより、世界中で普通旋盤の製造から撤退するメーカーが後をたちません。ただ、どんなに時代が進もうとも、製造現場、研究現場における普通旋盤の“モノを生み出す道具”としての価値が変わる事はありません。
そうした中「モノづくりの国」と呼ばれる日本の製造現場での“手の復権”、そして、自国の機械製造技術の継承のためにも開発チームは、かつてないほどの意欲と理想をもって当プロジェクトに取り組み始めました。
機械旋盤は“母なる機械”(Mother Machine)とも呼ばれる工作機械で、基本構造は産業革命の時代から殆ど変わっていません。この完成され、普遍的な「形」「機能」を有している機械を21世紀の技術を活かしてどのように進化させるのか・・・。“普遍”のなかに新たな可能性を見出すべく、開発はスタートを切りました。
主軸にインバータドライブ、親ネジ・各送りに独立したサーボドライブを搭載 。 各駆動のギヤレス化により 主軸回転数・送り速度を独立してコントロールできることで、粗加工 から仕上げ加工までの切削作業時間を大幅に短縮することを可能にしました。 往復台・刃物台の送りは手動パルス発生器ではなく、従来の普通旋盤の基本的な使用感を残し、 安全面でもフットブレーキ・主軸安全カバー・Tレンチ安全ホルダ・非常停止ボタンを標準装備 としました。
能力・容量 | ベッド上の振り | 430mm |
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往復台上の振り | 230mm | |
芯間距離 | 800mm | |
主軸 | 床面からの心高 | 1,120mm |
主軸端 | A1-5ノーズ(JIS B6109) | |
テーパ穴 | MT No.5 | |
貫通穴径 | φ43mm | |
センタ | MT No.5 | |
回転速度変換数 | 無段階(低速/高速切替) | |
回転速度 | 低速:15~1,000rpm / 高速:1,000~3,000rpm | |
往復台 | 往復台の移動量 | 640mm |
横送り台の移動量 | 240mm | |
刃物送り台の移動量 | 125mm | |
送り変換数 | 25種(Free FEED時は無断階) | |
縦送り量(Z FEED) | 0.01~0.70mm/rev | |
横送り量(X FEED) | 0.003~0.233mm/rev | |
縦送りハンドル目盛 | 1目 0.10mm | |
横送りハンドル目盛 | 1目 0.02mm | |
刃物台送りハンドル目盛 | 1目 0.02mm | |
ネジ切り | メートルねじ | 0.2~8mm |
インチねじ | 80~4t.p.i | |
親ねじ(直径×ピッチ) | φ32mm×P6 | |
心押台 | 心押軸のテーパ穴 | MT No.4 |
心押軸の移動量 | 120mm | |
心押軸の直径 | φ52mm | |
ベッド | 長さ | 1,870mm |
巾 | 355mm | |
電動機 | 主電動機 | 5.5kw(4P) |
送りモータ1 | 0.6kw | |
送りモータ2 | 1.3kw | |
全長×全巾×全高 | 2,016mm×1,079mm×1,322mm | |
所要床面積 | 2,746mm×1,627mm | |
概重量 | 1,700kg |
コンセプトモデルの制作ドキュメンタリービデオ。造形作家 鯱丸邦生氏の原寸大のダンボールモックアップ制作や、CAD、工匠達による部品加工や組立など、2年間に及ぶ開発の風景です。
株式会社サイダ・UMS
静岡県焼津市一色143-10
TEL:054-624-6155(代)
FAX:054-624-2307
E-MAIL : info@versec.jp